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Artist's commentary
「30th OF EVANGELION ANNIVERSARY」
初めての投稿になります。
私にとって「EVA」は、特別な意味を持つ作品です。
子どもだった私は、その世界に心を奪われ、アニメというものの存在を初めて深く知りました。絵を描くことの楽しさも、そこから始まりました。
やがて「EVA」は再び動き出しました。
あの作品が新たな形で帰ってくると知ったとき、私は言葉にできないほど嬉しかったのを覚えています。まるで、長く会えなかった旧友がふと目の前に現れたようでした。
当時の私はまだ若く、大学に入り、芸術系のデザインを学んでいました。
そして、ひとつの夢を抱いていました——いつかGAINAXに入り、自分の名前をこの作品のエンドロールに刻みたい、と。
けれども、現実は思うようには進みませんでした。社会に出てからというもの、日々に追われ、好きなことから遠ざかっていくばかり。夢は夢のまま時の流れに呑まれ、気づけば、あの頃の自分の面影すら曖昧になっていました。
偶然目にした「EVA」30周年の企画に、懐かしさと少しの焦りが混じりました。投稿のためにアカウントを作り、この一枚を描きました。
これは、私の青春への小さな弔いであり、叶わなかった夢へのささやかな応答でもあります。
あの頃、確かに存在していた少年のために。
———EVA、そして、ありがとう。
