Resized to 55% of original (view original)
Artist's commentary
SophieのMVを見て、以前このドロオブイラストを描いておいて本当に良かったと思いました。偶然にも私の解釈と通じるものがあったように感じます🥰
当時の私のイメージでは、オブはピアノを弾く指先でドロを操り、喉が血で濡れるほどまで歌わせていました。そしてドロはそれを甘受している……それこそが、彼女が逆にオブを牽制する切り札なのです。なぜなら、ドロの歌声を失ったムジカの神様は、もはや“奇跡”を顕現できず、彼女の世界観を体現することもできないから。オブ様もそれを理解しているからこそ、ドロの欲望を受け入れ、満たそうとするのでしょう。
私にとってドロオブの関係性は、どんな脚本であれ、見かけ上の上下関係など関係ありません。水面下で繰り広げられる駆け引きは常に等価だからこそ、ムジカにこれほどの劇的張力が生まれるのだと思います。
時にムジカのライブは降霊会のようです。ドロリスがムジカ世界観の神霊や意志を身に憑依させ、旋律とリズムに合わせて歌い上げながら、観客にAve Mujicaの世界を曝け出します。そして私たちはその歌声に囚われ、微睡の中で信徒へと変わり、共犯者となっていくのです。
