Artist's commentary
おでん屋に寄り、思わぬお客と出会ったせいか、帰りが遅れてしまい
妖夢さんと別れた後、僕は急いで自宅に戻った。ただいまと言って、戸を開けると、玄関の前に俯いて座っている布都ちゃんが居た。「・・・あっ・・・」と布都ちゃんは顔を上げ、僕を見ると惚けた顔をして、そしてすぐ表情をにこりと微笑み、「おかえりなさいぞ。「」殿」と僕の帰りを労った。「帰りが遅かったであるな。妖怪に厄介を受けているかと少し心配たぞ」と頬を膨らませて布都ちゃんは言う。ごめんごめん。途中で妖夢さんと会って、ちょっと話し込んでしまってね。と僕が答えると、「妖夢殿と・・・か・・。」と布都ちゃんは一瞬驚いた顔をして、力無さげに声を絞った。何かがっかりしている布都ちゃんを見るに、やっぱり、布都ちゃん一人おいて妖夢さんと二人だけで話しこんでしまったのは良くなかったかもしれない。申し訳なくなった僕は布都ちゃんの肩を撫でてごめんね、遅れてしまって。変な心配かけて。言うと。「・・・うむ。心配したぞ。・・・本当に。」と布都ちゃんは僕にもたれるように体重を預けて、「まぁ、良いぞ。「」殿と妖夢殿は、友人同士であるからな。「」殿は我のものだけではあるまいし」と僕から離れて、微笑んだ。本当にごめんね。お腹空いてるよね?おでん、持ち帰ってきたんだ。一緒に食べようと僕が言うと、「うぬ・・・?持ち帰りを・・・してくれたぞか?」と布都ちゃんはおでんの包みを見て、困惑したかの様に眉をしかめた。うん、僕らだけ、いいもの食べるわけには行かないからね。と僕が言うと布都ちゃんは「う、うむ・・・。食べよう、食べようぞ。」と残念そうに僕を見た。おかしいな。前、おでんを一緒に食べた時は嬉しそうにおでんを食べたのに。そう疑問に思いつつ、食卓に目を移すと、そこには、稚拙な盛り合わせながらも、2人分の食事が用意されていた。布都ちゃんは僕が食卓に目を移した事に気づいたようで、「あれは・・・「」殿と食べようと思って。・・・、妖夢殿の様には行かなかったが。やはり、料理というものは難しいぞ。」と乾いたように笑った。・・・きっと、布都ちゃんは僕と一緒にご飯を食べようと料理を作って、僕の帰りを待っていてくれたのに、僕は、妖夢さんとおでんなんか食べてたんだ。と罪悪感を感じ、布都ちゃんに、有難う、嬉しいよ。と言って頭を撫で、遅くなったけど一緒に食べよう。布都ちゃんの料理を。と言うと、布都ちゃんは「・・・うむっ!」と微笑んでわっふるわっふる
