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Artist's commentary
合縁奇縁
先日ここに挙げたイラストと一緒に送ったもう一枚がコレです。
長年我慢した末に色紙をお願いして来たお袋が、先日突然・・・
「今描いてもらってる絵、自分はいつかまたこの次を待つので
家族の恩人に贈りたいのだけど良いだろうか?」
・・・と聞いてきました。
家族の恩人と聞いてしまうと、自分も他人事じゃないので
詳しく聞いてみると、これまた不思議な話で・・・
入院中のお袋が、同室に寝泊りしていた女性と親しくなったらしいのですが
その女性の母親がお見舞いに来られてびっくり、
その見舞いに来られた方は、うちの親父が若い頃に
今の仕事に就職した際、もの凄くお世話になった恩人だったのです。
お袋とその同室の娘さんは面識がなく、
親父だけは年に一度挨拶に通っていたのですが
お隣のベッドに見舞いに来られた母親の顔を見て驚いたとの事でした。
その恩人は最近、長年連れ添った旦那さんを亡くされ
実家で独り暮らしになったとの事で、娘さんとお袋たってのお願いでした。
お袋は自分に描いてくれた物を先方に譲ってくれとの事でしたが、
さすがに長年待たせたお袋に気の毒だし
こういうのはちゃんと贈る相手を意識して描くべきかな・・・と二枚こさえた感じです。
漫画を読まない世代でしょうから喜んでくれるかどうか少々心配になる贈り物でした。
