Artist's commentary
練習38
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描いた日:7月11日
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メロンこと、ティアですね。
すみません、かなり手抜きのイラストです(笑
実はシンフォニアのプレセアを描こうと思ってたんです。しかし良い絵が思いつかなかったので、そちらは断念しました。
2枚前のキサラほどではないかもしれませんが、このキャラも自分の絵を見てくれてる人で知ってる人は少ないかなという感じのキャラですね。
テイルズオブジアビスのメインヒロインなので、作品においては別にマイナーではないですし、アビスはテイルズの中では有名な方だと思いますが、アビス自体が15年以上も前の作品なんですよね……。
アビスについての感想は絵の中のコメントの通りです。
自分、アビスについてちょっと語って良いスか?
アビスは主人公のキャラ設定でニート問題と社会に対する他責思考を取り上げつつ、そこから存在や贖罪とはなにか、という哲学的なテーマが内包されているのが好きでした。
印象に残っている作品です。
好みが非常に分かれる作品かもしれませんが、パーティーの人間関係が基本的にギスギスしてるのが生々しくて、自分は逆にそれがスゴい好きでしたね。
上辺の仲良しこよしじゃなくて、そこから本当の絆ができていく感じというか、みんな成長していくというか(今の時代は生まれた瞬間から全部決まってる的な思想が主流で、変化とか成長とかを避ける傾向がある印象なので、今からやる人は合わないかもしれません)。
人間関係ってそんな簡単なものじゃないですよね。
人には感情と理屈がありますが、多くの人間は感情による認知だけで生きています。
もしくは、理屈や合理性があまりにも先行しすぎていて、他人の感情を軽視し、表層の出来事ばかり追いかけて生きている人もいるでしょう。
だからどちらにしても、人はお互いの正解なんかで生きていませんし、自分にしか興味がありません。
人間の脳は集団において必ず誰かが悪者に映るように設定されてるし、誰かを生贄にするようにできています。
そこの難しさを、こういった十代をターゲットにしているゲームの割には真正面から描こうとしているのが、とても良かったです。
ターゲット層である十代がプレイすると登場人物がスゴく嫌な奴ばっかに見えるかもですが、その人たちも少し年をとってから見たら、見え方が変わるんじゃないかなと思います。
自分はむしろ人間の感情の自分勝手さ、理屈の通らなさと対立、その中の人間関係をうまく二次元キャラクターとしてデフォルメしてドラマにしてるなと感じました。
むしろ主人公を集団で陰でターゲットにするとかしてないし、一貫して筋の通った怒りを示してるので、なんだかんだそれぞれの価値観の中で真っ当な奴ばっかだと思いますけどね。
現実の人間関係はもっと意味不明で理不尽なので……。
現実の人間関係だとお互いの深いところなんて知らない方が良いし、上辺の関係が最も健全で理想であると自分は感じていますが、創作の中においてはやっぱりこういうのには弱いんですよね。
あと、現実の人間関係って、似た思想の人間が集まってダベってるじゃないですか。
だから多くの人間は変わろうとしないし、気づかないし、自分たちを客観的に見ようとはしないし、自分たちの思想は正義であると思い込みます(だから成長したいなら一度孤独の時間を作る必要があります)。
でもこのゲームの人間関係って、仲間内での価値観のぶつかり方が結構リアルだった記憶があるんですよね。
主人公のルークは言ってしまえば思春期以下の子供なんですが、だからこそ、そこで思い悩みます。
自分の無意識に信じ込んでいた色んなことを、周りの反応を通して、疑い始めるんですね。
それが良かったなぁと。
そこが現実にリンクしていて生々しかったせいで、このゲームを嫌悪する人も多いのかもしれません。
多くの人は自分と向き合うことから無意識に逃げるので、そういうのが苦手な人はこのゲームを避けるでしょうし、そういうのが好きな人はこのゲームを評価するのかなと。
もちろんゲームのターゲット層は10代なので、あくまでジュブナイル的な感じではありますけどね。
主人公の性格設定は、おそらく当時を考えれば相当攻めたほうではないでしょうか。
それでいて、世界観の設定で主人公の未熟な人格をうまくフォローしており、徐々に感情移入できるように作られていたと思います。
脚本もまとまっている方かと感じます。
基本的に人間という動物の認知機能は白黒をつけたがって対立するようにプログラムされていますが(帰属意識によって繁殖を促すため)、実際には人間社会というものは白黒ではなく、ものすごく曖昧模糊としたグレーなわけで、そういうグレーについて考える作品を自分は好む傾向があります。
なので、アビスはかなり自分に合ってたんでしょうね。
考えてみれば、ポケモン映画の「ミュウツーの逆〇」のテーマも好きだったクチなので、そりゃ合うよなと思います。
昔の作品ってジャンル問わず全体的に哲学的で閉鎖的というか、今の時代にはない何かがあるというか、暗いといえばいいのか哀愁があるといえばいいのか愛を探しているといえばいいのか、そういうのが多い印象なんです。
それもあって、自分は昔の時代作品の空気感が好きなんですよね……。
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逆に最初に話に出したシンフォニアは、脚本が個人的にはややもったいなくて、難しいテーマを出してきた割に正直ちゃんと描き切れてなかったと思います(好きな方には申し訳ないです。ヒロインに儚さとかを求めている人には評価が高いと思います。自分は作品が最初に提出してきたテーマをちゃんと全体で消化できているかどうかで見るタイプなので)。
主題歌はふたつともめっちゃ好きで、色合いや雰囲気とかOPとかもスゴイ好きですし、テイルズといえばシンフォニアのキャラたちの絵面イメージが強いですね。
シンフォニアではプレセアの「わふー」に萌えて、技名出すときのカッコいいボイスのギャップにはガチでやられましたね。
自分の中では「シンフォニア=プレセア」でした。
音楽と言えば、アビスは主題歌が主題歌として完璧でした。
流石バン〇オブチキ〇だと思います。
メロディーもさることながら、個人的には歌詞の表現の仕方がホントに好きですね。
ガラス玉、陽だまり、鼓動、というキーワードで例えて情景を想像させるのは流石の一言。
少ない文字数で作品を描き切ってると思います。まさにプロの仕事だと感じます。
ちなみに自分がバン〇で一番好きな曲は「K」です。
あとどうでもいいですが、自分はアビスを何故かずっと「ジアビス」って略してしました。
巷では「アビス」なんですね……。
地味に衝撃でした。
