それは忘れ物のような宝物。誰もが立ち去った後、閉館を迎えた資料館の所長室、その机の上に置かれた特別職員のID。
これ一枚で所長室以外はフリーパス。自由気ままな職務態度を戒めながら、その活躍を誇らしく眺め続けた彼女の証。
とはいえそれは過去の話。このIDには、もう何の意味もないけどね。
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