Artist's commentary
「あ、浩子何してるん~?」
「ああ、清水谷先輩。インハイデータの分析です」 「とか言うて、どうせ乙女セーラの写真でも見てんとちゃう?」 「ちゃいますから!清水谷先輩まで言わはりますか」 「もー、隠さんでええのにぃ。盗撮は素でキモイけど、そんだけセーラが好き好きぃなんやろ?応援すんで♪」 「ちゃう言うてんのに、ほら見てください」 「え、何?これインハイ二回戦、大将戦の動画やな?あっ、阿知賀の……」 「?どないしはりました?」 「あ、うん。確かこの子、穏なんたらちゃんやったよね?」 「ああ、はい、高鴨穏乃言う一年ですね。気になることが?」 「ん、そのな?私ジャージより制服の穏乃ちゃんのが好みやねん」 「は?」 「もっと言うと、私玄ちゃんが好きやねん。あのミニと黒のニーハイ、垂涎もんやでホンマ」 「何言うてんのこの人。てかふともも系は園城寺先輩の十八番ちゃいましたっけ?」 「うん、怜があんま触りよるから、試しに自分の触ってみたんよ。したらめっさ気持ちよくてな?怜がハマるんも分かるわぁ」 「うわ」 「話戻るけど怜に玄ちゃんコスさせても何か釈然とせぇへんのや」 「知らんけど。てか園城寺先輩に着せはったんですか?」 「え?あー、や、頭ん中でな」 「あ、妄想ですか」 「そらそやろ?瀕死の状態から復帰したサ○ヤ人の如くパワーアップした怜にめったなこと言えへんもん」 「パワーアップしてはったんですか!?」 「せや、怜ったらいつのまにか百巡先まで見通せるようになってん。「思考の海にダイブする、センタプル、百個先ぃ!」とかドヤ顔で言いよるさかい」 「は、はぁ……百巡先て連荘せんかったら半荘の半分以上じゃ?東風やったら終わってまうやん。パワーアップってレベルじゃねぇぞ思考も糞もねーよ」 「しかも番の度に連発しよんねん、ただでさえ常時ダブル状態やのに、何の糞ゲやねんて」 「ああ……」 「せやから浩子、全国の麻雀部員ん中に玄ちゃんタイプの女の子おったらデータとっといてくれへん?」 「脈絡あらへん!?って、そんなんやって園城寺先輩にしばかれませんか?」 「大丈夫なんちゃう?それに」 「それに?」 「全ての玄ちゃんタイプの女の子は私に愛でられる義務があるんや!」 「駄目やコイツ、はよ何とかせんと」 「ひーろこ?今何てったん~?」 「や、あの!?し、清水谷先輩、舎弟にしてください!」 ……何か佐天さんぽくなりました、裾とか
