Artist's commentary
オリジナル うちの子あゆむIF? 鰻摂取全ギレ風紀えっち
「ほぉ~こんな感じなんやなあ、コスパええやん」
学食で「スタミナ定食」なんてものが新しく出ており、食に関しての新作を見逃すわけにもいかないと注文した昼休み。
豚の生姜焼きと新鮮なキャベツを多めの白米に乗せて丼にしたものにお漬物とお吸い物、これで580円。
メインの丼はこれぞ男子学生向けと言うような濃い味、そこにみずみずしいキャベツの食感とたれが絡むご飯、箸が止まるわけがない。
(あぁ~学食のおばちゃんありがとう…結婚しよ…)
今日は朝寝坊してしまいご飯を食べないまま死人のような午前を過ごしたが、そんな身体にガツンと活力が蘇っていくのを感じて心の中で今年8回目の求婚をする。
周りから見れば学食でどれだけ幸せそうな顔してるんだと思われそうだが(実際視線は感じる)この豚丼は砂漠で見つけたオアシスも同然なのだ、気にしない。
口直し用の漬物では口の中が濃くなってきた頃に、お吸い物に手を付ける。
敢えて薄めのこの感じ、口の中が澄んで行くのを感じる。
「んん…♪…う…!?」
お吸い物の中には、輪になったお揚げ、小さな麩、…鰻。
鰻だ、細かく刻んだ鰻が数欠片だけ入っている。
まずい。
いや鰻はいつだって美味しい。
いやでも今はまずい。
数欠片とは言え、自分には劇薬に近い鰻。
しかし、出されたものは食べ切るのが主義だ。
今まで食べる度に大変な目に遭ってきたことを思い出しつつ、額から汗を流しながらちびちびと汁だけを飲んでいく。
「おい多部!」
不意に声を掛けられる、この声は…。
「あ、いいんちょ」
自分より小さく、おかっぱ頭のサラサラ髪、風紀委員をやっている男子だった。
正確には「委員長」ではないのだが自分の中の候補は他に「座敷わらし」しかないので、本人のためにもなんとなくそう呼んでいる。
「く、相変わらず眠そうな顔で気が抜ける呼び方を…何ボーッとしてるんだ、そのままじゃ午後の授業遅れるぞ」
「いや、ちょっとな。これは食べ辛いっていうか…事情があるっていうかむぐっ!?」
突然委員長がお椀を口に押し付け、ぐいっと傾ける。
ごくごくとまるでジュースのCMみたいにお吸い物の汁と麩と鰻が咀嚼もされないままいへと流し込まれていく。
「うぇっげほっ!な、何すんねん!」
「好き嫌いしてもたもたしてるのが悪いんだろ。ほら食べ終わったなら教室に戻れ。」
悪びれる様子もない委員長に怒りを感じながらも、今はそれどころではない。
(や、やばいやばいやばいで!)
既に熱くなっていく身体を必死に抑えつつどうにか「これ」を乗り切る方法を考える。
このまま授業に出たらクラス全員の前で公開オナニーショーの開始になる。
仮病で保健室…もダメだ、あの保険医は口が軽すぎて放課後には「多部は保健室でオナニーしてました」なんて噂が全校に広まっている。
起きているのも辛くなりテーブル突っ伏して、そのまま指が秘所に伸びる。
(まずいまずい…!もう身体が…!抑えんと、抑えんと、やのに…ッ)
「おい聞いてるのか多部、そのまま昼寝なんてするなよ」
はっとして顔を上げる。
涙で滲む視界には委員長。
小柄…自分でも組み伏せられるくらいの…男子。
「ッッ~~~~ちょっと来ぃや!!」
「はっ離せ!何をする!」
自分でも信じられないくらいの力と勢いで委員長を引っ張る。
(掃除用具の倉庫、あそこやったら人、来んやろ…ッ)
ずかずかと早足で倉庫に向かう間にも、ストッキングがじわじわと濡れて糸を引く。
早くしないとこの場ででも始めてしまいそうだ。
「貴様こんな場所で何を、掃除時間以外は立入禁止だぞ…うわっ!」
喚いている委員長を無視して倉庫の扉を閉め、委員長を突き飛ばす。
尻もちをついた委員長を見下ろしながら、ストッキングを乱暴に裂き馬乗りになる。
「な…っ、多部、何を…っ」
「い、いいんちょのせいやからな…っ責任、取ってや……ッ」
――――。(絵に続く)
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何故か学食で鰻が出てしまい食べるのを躊躇していると、クラスの風紀委員に無理やり食べさせられて珍しく全ギレあゆむの巻。
掃除用具室だかそういうところに引っ張り込んで、責任とって鎮めろという感じ♡
珍しく閲覧者兄貴でなく固有キャラが竿役のレアパターンなのでIF扱いです!
更新遅くなってすみません、絵の試行錯誤やら部屋の大規模な模様替えをしていました。
いい感じに模様替え出来たので作業効率上がると良いなって感じです!
