Artist's commentary
Original Request:
はじめまして
いつも素敵なイラスト拝見しております。
夕立に見舞われびしょ濡れになりながら秘密基地に駆け込んだ後、ひどい目にあったみたいな会話をしながらふと隣の見たら、濡れた髪を絞ってる藍の体に濡れた服が張り付いているのが目に入りドキッとする。目のやり場に困ってそっと上着をかけてあげる羽依里くんに、一瞬怪訝な顔をした後、自分の状態を把握して、藍は「……すけべ」ボソっとこぼす。
そんなシチュで以下のシーンのような、夕立に振られて外を眺めながら秘密基地で雨宿りするSummer Pocketsの空門藍をいらしたく存じます。
ぽつり、ぽつりと空から水滴が落ちてくる。
それはあっという間に、束となり、土砂降りとなった。
夕立だ。
藍と二人、慌てて駆け出す。
秘密基地に辿り着く頃には、二人ともびしょ濡れだった。
「ふぅ、ひどい目に合いました」
「まったくだ」
とりあえず、上着を脱いで絞り、景気良く振って水を切る。
シャツが張り付いて気持ち悪い。
ついでにシャツも脱いで絞った。
ズボンは、さすがにやめておこう。
背後から同様に水音が響く。
藍も服を絞ってるのだろう。
ひと段落したところで、振り返る。
濡れた髪を絞り、外を眺める藍が目に入り、ドキッとする。
これは……
「目の毒だな」
少し考え、藍の肩にそっと上着をかけた。
藍は少し怪訝そうな顔をしたあと、自分の姿を確認し、上着の前をぎゅっとかき合わせる。
「……すけべ」
ボソッという。
「う、うるさいなっ」
慣れないことをしている自覚はある。
なんとなく気まずい雰囲気になった。
二人して外を眺める。
しばしの沈黙。
「やまないな」
「やみませんね」
気を紛らわせるために、呟く。
「くしゅん」
藍のくしゃみが小さく響いた。
以上、よろしくお願い申し上げます。
Client Response:
納品ありがとうございます!
最初はこんな怪しい文章を送りつけてしまって、大丈夫だったろうかとソワソワしていましたが、それをこんな素晴らしい絵に昇華していただき、大変嬉しいです。
それも想像以上のものをこんなに早くあげていただけるとは、クリエイターというのはすごいなぁと改めて感じました。
リトバスでは、佳奈多が好きで、ZEN様のことはリトバスEX追加ルートの漫画の頃からファンでしたので、今回、サマポケの一推しである藍ちゃんをこんなに藍らしい可愛さで描いていただけたのは、感謝の気持ちでいっぱいです。
ささやかながらブーストさせていただきます。
今後、また機会がありましたら、何卒よろしくお願いいたします。
